ヘソより痛いところがあるなんて!
入院グッズの続きをしばしお休みして…
事前にどんな知識を入れていても、実際に体験しなければ絶対に知りえなかった、子宮全摘手術の驚くべき真実?がありました。 そのことについて少しお話を。
2週間前の2022年11/7(月)、朝から4時間弱の手術を終え、手術室からHCUに移されて、私が目覚めたのが午後1時半〜2時ごろだったか…。
朝、手術室に向かう際に「行ってくるね」と手を振った夫と4時間ぶりの再会。
私にとっては手術は寝ている間の一瞬の出来事でしたが、夫は病院のラウンジで4時間待機していたわけで、「お疲れさん」と私に声をかける夫も結構疲れた顔してました。
会社の月曜の会議を休んで妻の手術に付き添ったので、会社との電話やりとりも色々あって疲れてたんでしょう(管理職お疲れさん)。
私が夫に開口一番、真っ先に聞いたのは、
「ねえねえ、取った筋腫見た?」
……いやだって一番気になりますよね。ブツがどんなモノだったのか。
夫「見たよ」
私「どんなだった?」
夫「680gだって」
私「グロかった?」
夫「うーん、なんだかよく分からなかったけど、取れたなーって感じだった」
考えてみれば夫は、自分の甲状腺手術の時に取れた甲状腺やら、義母の足の手術の時に摘出した軟骨やら、色々見てきているので、さほど目新しいモノでもなかったみたいです。
私「ビーフシチュー食べた?」
↑入院の日の朝に作っておいたやつです。
夫「食べたようまかったよ。あいつら(20代社会人の娘と息子)全部食ってた」
なんでHCUでこんな話してるのか??って感じですが、意外と取り立てて話すことも無いというか…通常運転でした(笑)。
夫が帰って行き、うとうとするうちHCUの夜も更け、看護師さんが夜勤の若い男性に交代。
息子くらいの歳の方です。 そこはかとない不安が走る。 なにか粗相したらどうしよう…(患者が看護師さんに粗相ってなんだ、という話ですが)
私「よろしくお願いします、夜勤大変ですね、すみません。」
看護師さん「いえいえ。体調どうですか。寒くないですか? ご家族とは会いました?」
私「夫とだけ会いました。子どもたちは仕事なんで…だいたいうちの息子、ブラックでまだ帰ってきてないみたいです笑」@21:00
看護師さん「えっ、そうなんですか。お子さん社会人ですか。僕くらいの歳ですかね?」
私「27と24です」
看護師さん「あ、じゃあ僕ちょうど真ん中です」
25〜26歳くらいなのかな?
いやでもそんなことより、少し前から熱を持って痛くてたまらない箇所がある。 でも若い男性相手に言いづらい。 どうしよう…。
看護師さんが熱を測ると38.5℃。
看護師さん「どこか痛いですか?やっぱりおへそ痛みます?」
私「それがその…おへそは大したことなくて…下が……」
実は、ヘソの痛みなど凌駕するほどの痛みと熱が、女性のデリケートゾーンに発生していました。
まさに27年前の初産の時、娘を引っ張り出すために会陰切開&縫合をした時の、あの痛みと熱です。
しばらく用を足すたび飛び上がるほど沁みたっけ。
なんでこんなところが痛いの? 腹腔鏡手術って、おへそと下腹部の傷が痛いんじゃないの?
いい歳してモジモジするおばさん(私)をものともせず、男性看護師さん、言い放ちました。
看護師さん「ああ、会陰縫合したところが痛むんですね。熱持ってますね」
………。
さすが、よく分かってらっしゃる(汗)
痛み止め点滴の速度を早めてくれた彼がいなくなった後、夫にソッコーでLINE。事情を説明し、訴える。
私「どういうことなのこれ!」
夫「まあ、しっかり縫ってあったからね。俺も見せられてびっくりしたわ」
私「見た?!見たってどういうこと?!!」
夫「子宮をこんなふうに細切りにして、この膣から外に出して、擦れて切れた会陰はこうやって縫ってありますって、ヘソから入れた腹腔鏡カメラからの写真を主治医に見せられたよ。いやー、なかなかあの画像見せられる夫っていないよね」
?????!!!!!
……取れたブツがグロかったかどうかなんて大した話じゃありませんでした。
まさかの会陰縫合をお腹の内側から夫に見られていたとは。
主治医も誰も、腹腔鏡手術の後にアソコが痛いですなんて教えてくれなかったじゃん……
ヘソより会陰より、心が痛かったHCUの夜でした…トホホ。