浮かれていられたのはたったの1日だった
さる11月7日。
人生初の全身麻酔による手術を受けました。
と言っても深刻な病ではなく、子宮筋腫ごと子宮を全摘する婦人科手術です。
………………
私の筋腫は、子宮筋腫の中では最も症状の軽い漿膜下筋腫。子宮の外側に出来る良性筋腫です。
粘膜下筋腫や筋層内筋腫といった、月経過多や激しい腹痛などの重篤な症状を伴うものとは全く違い、自覚症状はほとんどない(だからこそどんどん大きくなる)ものです。
40歳を過ぎてから、なんだか下腹がどんどん突き出てきて、恥ずかしくてジム通いをし、ヨガにハマり、下腹以外はなんとか引き締めることに成功しましたが、どうにもビール腹?が引っ込まない。
お酒大好きなんでしょうがないかなあと諦めの気持ち半分、若干の違和感を感じ始めたのが数年前。
ヨガの最中に腰の激痛で動けなくなり、色んな整形外科を渡り歩き整体院で鍼や灸をしまくり、最終的に大きな病院でMRIを撮ったところ、
「ヘルニアなし。腰に大きな異常は認められず。ただし7cm大の子宮筋腫あり」
腰じゃないところにいらないものが見つかりました。
最初は手術なんて…と及び腰になっていました。アラフィフだし、月経もそのうち終わる。そうすれば女性ホルモンが減り、自然に筋腫も小さくなる。
そんな期待を私の子宮は軽くいなし?、早熟で10歳から始まった月経は40年を経てちょうど50歳を迎えた今年も28日周期で元気順調に訪れ続けました。
さらに、量は過多気味で、ヨガの最中にウェアを汚し慌ててスタジオから退室する羽目になることもしばしば。
経過観察期間を縮めて婦人科を受診したら、筋腫は10cmを超える大きさに増大していました。
これはもう、取るしかない。
そもそも腰痛も、この筋腫のせいじゃないのか?
MRI画像では、明らかに筋腫が腰椎を圧迫しています。
大きくなり過ぎたせいで、手術を決断してから3ヶ月間、レルミナという女性ホルモンを止める薬を飲んで筋腫を小さくしてから摘出すると医師に言われ、薬の副作用でじんましんに苦しんだりと色々ありましたが、ついに11月、子宮全摘手術に踏み切ることになりました。
手術当日、丸まったエビの姿勢で硬膜外麻酔をしてもらい、スーハースーハー、マスク麻酔を吸わされているうちにあっという間に手術は終わり…
麻酔から覚めて、そりゃもろもろの苦しみはありましたが、なんとか回復しつつ退院を迎え、晴れて自宅に帰ってきたのが土曜日。
浮かれていました。
だって、あれほど苦しんだ腰痛が一切消えているのです。(私の筋腫は700gあったそうですから、そりゃ腰骨には耐えられないくらい重かったんでしょう。)
今日から楽ちんだ!腰痛にも、毎月のモノにももう悩まされなくて済む!
旅行にも温泉にも気にせずいつでも行ける!
まずは散らかった家の中をさあ片付けるぞ!と燃えていました。
夫が、まあ焦らず今日は紅葉でも観に行こうよと言うので日曜日は2人でもみじ狩り。
美味しいランチを食べて帰宅。
ぐっすり眠って月曜は朝から家じゅうを歩き回って掃除洗濯。
お買い物に行って夕飯の支度…
支度…
支度………
突然、訳の分からない激痛が頭に走る。
立っていられない。
気持ち悪い。
頭が引き絞られるみたい。
グワングワン耳鳴りがする。
慌ててソファーに横になると、不思議とスッと楽になる。
あれ?一瞬のことだったのかな?
なんだったんだろ今の。
台所に戻ろう。
戻って調理を始めたら、またしてもガッツーーーーン!
激痛としか言いようのない頭の痛み。
なにこれ。
どう言うこと?
包丁を再び放り出してソファーへ。
……またおさまる頭痛。
まさかこの後、日々悪化する頭痛に苦しめられ続けるハメになるとは………
先の見えない頭痛との闘いを吐露したくて、このブログを始めました。
同じ子宮筋腫や、同じような術後の体調に苦しむ方の参考になれば。
どうぞよろしくお願いします。